妊娠したけど仕事はいつまで?
妊娠したけど仕事はいつまですれば良いのかという疑問を持つ女性は多いようです。
妊娠は、大きく3つの段階(初期、中期、後期)に分けることができますが、まずは妊娠初期、中期、後期の注意事項について説明します。
妊娠初期(1ヶ月~4ヶ月:~15週)
妊娠1ヶ月目:自覚症状ほとんどなし
妊娠初期の1ヶ月目では、お母さんが感じる自覚症状はほとんどありません。
妊娠していることに気付かないため、注意すべき事項などは特にありません。
妊娠の発覚:産婦人科の受診
2ヶ月目に入ってから月経の遅れで妊娠についての疑いを持ち、産婦人科を受診して妊娠が発覚します。
お腹のふくらみやつわりはまだと言う人がほとんどですが、お腹には小さな生命、赤ちゃんがいるという自覚を持って行動する癖をつけることが大切です。
妊娠4ヶ月目:お腹のふくらみとつわり
4ヶ月目に入るとお腹に膨らみが見られるようになり、つわりの症状が始まります。
つわりの症状は人それぞれで異なりますが、症状のひどい人は食べることができなくなったり、貧血になったりすることもあるので、注意が必要です。
流産の可能性が一番高いと言われるのがこの時期なので、体調が悪いときは無理をせずに仕事を休むことも考えましょう。
妊娠届出書を提出し母子健康手帳の交付を受けるのもこの頃です。
妊娠初期のまとめ
つわりがひどい、体調がすぐれないなどの場合は、産婦人科医とも相談して、無理をせずに休暇を取り、身体に負担が掛からないようにしましょう。
妊娠中期(5ヶ月~7ヶ月:16週~27週)
妊娠が発覚し、つわりも治まって安定期に入ってホッとしている人へ、妊娠中期の注意事項について説明します。
妊娠5ヶ月目~:つわりも治まり安定期
妊娠中期に入ると、つわりも治まり安定期となります。
つわりがなくなり安定期に入ったということで、妊婦さんとしての自覚が薄くなり無理をしてしまう人を時々見かけますが、赤ちゃんは確実に成長を続けているので、あまり無理をし過ぎないように注意しましょう。
体調管理はしっかりと
食欲も出てくるので、赤ちゃんのためと食べ過ぎてしまう人もいるので、体重管理をしっかりと行い、適度な運動もするようにしてください。
また、お腹のふくらみに合わせてマタニティウェアの準備もしておきましょう。
妊娠中期のまとめ
安定期に入るため、勤務に支障があることは少なくなりますが、赤ちゃんは育っているので、無理は禁物だということを再度認識しましょう。
妊娠後期(8ヶ月~10ヶ月:28週~40週)
いよいよ、臨月、出産へと向かう妊娠さんのための妊娠後期の注意事項について説明します。
大きくなったお腹の影響
おなかは一段と大きくなり、そのために食欲不振、胸やけ、息切れなどの症状が現れて、不快に感じるのもこの頃です。
特に、働いているとおなかが張ることも多くなるため、そういう時には張りが治まるまで休憩を取るようにしましょう。
出産手当について
働いている妊婦さんで、出産手当がもらえるようなら、特に体調に問題がなければ出産予定日前の42日までは働いてもいいと思います。
出産手当とは、出産前後に休暇を取って給与の支払いがない場合、申請することでいただける手当金です。
一般的な場合、出産手当金は出産日(出産が予定日より後になった場合は、出産予定日)以前42日から出産日の翌日以降56日までの範囲内で、会社を休み給与の支払いがなかった期間に、標準報酬日額の3分の2に相当する金額を受け取ることができます。
出産手当の受領には申請が必要で、こまかな規定(多胎妊娠などの場合)があるので、詳細は所属する健康保険組合などに確認すると良いでしょう。
妊娠後期のまとめ
妊娠から出産までは、体調が悪いときには休みを取って無理をしないようにしながら、35週目(出産予定日前の42日目)までは働いても良いと思います。
妊婦さんの体調は、それぞれの身体の状態、職場環境によって異なりますので、個別には主治医の先生に都度相談し、その状況を踏まえて早めに職場上司等へ報告して産休にいつから入るかなど決めるようにすれば良いと思います。
ただし、職場環境によっては退職を考えたりしなければならない場合もあると思いますが、そういうケースでも調子がいい時の短期バイトや在宅ワークなどなら、妊婦さんの都合に合わせたり、自宅でお仕事したりすることなども可能ですので、自分自身の環境、体調を踏まえて考えてみてください。